オバマ政権の対中政策をはじめとする対アジア外交を積極的に展開してきたジェイムズ・B.スタインバーグ国務副長官が辞任する。3月29日に国務省で行われた定例記者会見で明らかになった。スタインバーグは今年夏からシラキュース大学マックスウェル行政大学院の学院長に就任することが、翌30日に同大学の公式サイト上で正式に発表された。【リンク】
スタインバーグはオバマ政権入りする前は、ワシントンD.C.にある民主党寄りの有力シンクタンクであるブルッキングス研究所の副所長を経て、2006年1月からテキサス大学リンドン・ジョンソン公共政策大学院の学院長に就任していた。かなり以前からスタインバーグは国務副長官職を辞してジョージタウン大学などのキャンパスでの学究生活に再び戻ることを希望しているとの憶測が流れていた。そのため、今回の辞任発表はある程度織り込み済みであった。
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