今月8日、インディアナ州選出連邦上院議員選挙の共和党予備選挙が行なわれ、現職のリチャード・ルーガー上院議員がティーパーティー(茶会党)運動支援勢力の全面支援を受けた同州財務長官のリチャード・マードックに大敗した。穏健派共和党上院議員の「最後の重鎮」であるルーガーは、現在の任期が満了する来年1月に36年間に及ぶ上院議員生活に終止符を打つことになった。オリン・ハッチ上院議員(ユタ州)とともに、現職の共和党上院議員としては最も在職期間が長いルーガーは、インディアナポリス市長を経て、1976年に上院議員に初当選して以来、上院外交委員会委員長を歴任するなど外交分野で大きな影響力を発揮し、旧ソ連崩壊後には核兵器の廃棄などに積極的に取り組んできた政治家である。
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