北朝鮮「新年の辞」を読む(下)「白い米」のために必要な外交課題
「新年の辞」が経済強国建設とともに強調したのが韓国の朴槿恵(パク・クネ)次期政権への関係改善の呼び掛けだ。
「新年の辞」は「今年、全民族が団結し、民族あげての統一愛国闘争によって祖国統一の新たな局面を開かなければなりません」と強調し、「国の分裂に終止符を打ち、統一を実現するうえで提起される重要な問題は、北と南の対決状態を解消することです」と南北の対決解消を訴えた。さらに、2000年に金正日(キム・ジョンイル)総書記と金大中(キム・デジュン)大統領が署名した「6.15南北共同宣言」と、07年に金正日総書記と盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が署名した「10.4宣言」の履行を求めた。

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