サウジがパキスタンから武器を買う理由

 サウジアラビアとパキスタンが総額十二億ドルの軍事協定を結んだ。これにより、今後十年の間に、パキスタンはサウジアラビアに対し、航空機や戦車、装甲車や潜水艦を売却することになる。合意によれば、サウジアラビアは武器代金を石油で支払い、パキスタンの武器増産に必要な資金の一部も提供するという。 両国が武器取引に合意したのは二〇〇三年のことで、二〇〇四年秋に武器の供与が始まった。最初に提供されたのは、パキスタン・エアロノーティカル・コンプレックス社製のスーパー・マシャク練習機で、二十機(総額三千四百万ドル)がサウジアラビア空軍に納入される。第一陣の八機はすでに納入され、残る十二機も年内に売却される。

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