スリランカの反政府過激派はいかにして「空軍」をもったか

執筆者:ラムタヌ・マイトゥラ 2007年6月号
エリア: アジア

 カリブ海のバルバドスで四月二十九日、クリケット・ワールドカップ決勝「スリランカ対オーストラリア」が行なわれ、スリランカの旧首都コロンボでは人々が街頭の巨大スクリーンに見入っていた。そのさなか、上空を閃光が切り裂いた。コロンボ近郊の石油・天然ガス貯蔵施設を狙ったタミル人武装組織「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」の軽飛行機による空爆で、今年三月以降三度目の中心都市攻撃だった。その前、三月二十六日のコロンボ国際空港に隣接するスリランカ空軍基地への攻撃では、空軍兵士三人が死亡、十六人が負傷する被害が出ている。

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