ここ15年ほど、タイの バンコクでは交通の便を考えて利用しているのが、アメリカ系資本 のホテルだ。それだけに、アラブ世界でアメリカが絡んで緊張が高まると、警戒は厳重になる。敷地内に立ち入る場合、客であっても厳しく誰何され、警備員は車のトランクを開けるだけでなく、大型の鏡を車体の下に滑り込ませ厳しく点検する。アメリカ軍による攻撃がはじまると、当然のように警備員の顔にも緊張感が漲る。加えてタイは、南部に過激なイスラム分離独立主義勢力を抱えているだけに、過激組織のゲリラ活動が活発化するや、当然のように警戒態勢はさらにエスカレートするのが常だった。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン