【ブックハンティング】先頭を走り続けるスター記者ウッドワードの迷いと葛藤

執筆者:中山俊宏 2005年10月号
タグ: アメリカ 日本
エリア: 北米

 アメリカ政治の最大の謎の一つであった「ディープ・スロート」の正体が明らかになった。 ウォーターゲート事件当時、まだ駆け出しの新聞記者だったワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワードに地下駐車場で情報を提供していたのは、W・マーク・フェルトFBI(米連邦捜査局)副長官(当時)であったことを九十一歳の本人が明らかにし、ウッドワード自身もこれを確認した。 フェルトとウッドワードとの出会い、ウォーターゲート事件におけるフェルトの役割、その後の二人の関係を綴ったのが、ボブ・ウッドワード著“The Secret Man”である。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
中山俊宏(なかやまとしひろ) 1967年生れ。慶應義塾大学総合政策学部教授、日本国際問題研究所上席客員研究員。専門はアメリカ政治・外交、国際政治。日本政府国連代表部専門調査員、津田塾大学国際関係学科准教授、青山学院大学国際政治学科教授を経て、2014年より現職。著書に『アメリカン・イデオロギー――保守主義運動と政治的分断』(勁草書房、2013年)、『介入するアメリカ――理念国家の世界観』(勁草書房、2013年)、共著に『アメリカ現代政治の構図』(東京大学出版会)、『アメリカのグローバル戦略とイスラーム世界』(明石書店)などがある。
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