携帯電話世界大手の英ボーダフォンの日本法人買収に乗り出したソフトバンク。成功すれば、昨年十一月に獲得した携帯電話の事業者免許(利用周波数の割り当て)はどうなるのか。 免許は新規参入が前提だが、管轄の総務省電波監理部は「行政判断は過去に遡って覆せない」。ソフトバンクが事業計画どおりのサービスを提供できなければ、さすがに免許を取り消す方針だが、ソフトバンクは「新規免許は返上しない」姿勢。 仮にボーダフォンの分と新規の電波の“二重取り”が認められた場合のソフトバンクの出方については、業界の見方は次のように二分される。(1)自社で積極的に利用して、ワンセグ(携帯端末向けテレビ放送)商戦に参入する、(2)電波をMVNO(仮想移動体サービス事業者)に“又貸し”する。
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