官が独走し、かかるコストは膨大。ロシアに弄ばれ、中国を苛立たせるだけの石油パイプラインなど、本当に必要なのか。[モスクワ発]日中両国が競合するロシア・東シベリア油田からの太平洋石油パイプライン建設計画が近く着工する。第一段階の事業化調査は終わり、資材の入札が始まった。プーチン政権は日本と中国のどちらに石油を優先供給するか決めていないが、日本は過酷な東シベリア油田開発に協力させられた挙げ句、見返りは少ないという損な役回りを演じかねない。民間を無視した官僚主導プロジェクトの陥穽を追った。押しつけられる油田開発
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