「クリーブランド」「ダラス」に絞られた米共和党全国党大会候補地

執筆者:足立正彦 2014年6月30日
エリア: 北米

 2年前にミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事を米共和党の大統領候補に正式に指名し、ロムニー氏が大統領候補指名の受諾演説を行った全国党大会はフロリダ州タンパで開催された。フロリダ州は大統領選挙人29名を抱える大州であるだけではなく、大統領選挙の度に民主党と共和党の大統領候補が勝利を目指して激しい争いが繰り広げられる「接戦州」でもある。また、フロリダ州にはジェブ・ブッシュ元州知事やマルコ・ルビオ上院議員といった、ヒスパニック系有権者にとって魅力的な共和党政治家もおり、ロムニー氏はそうした共和党有力者の支援も受けて絶対に勝利しなければいけなかった州であった。だが実際には、オバマ大統領は2008年に続き2012年も同州で勝利を収め、共和党のホワイトハウス奪還の夢は消え失せた。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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