“身内”への援助だけ増額する財務省は論外としても、日本の援助コミュニティのどこにもODA哲学がない。いまこそ統一理念を打ち立てよ。 政府開発援助(ODA)にかかわる人々の間でいま、「二〇〇八年問題」が関心の的になっている。 〇八年は日本のODAにとって重要な日程が目白押しだからだ。春から夏にかけて、第四回アフリカ開発会議(TICAD)が日本で開かれ、主要国首脳会議(サミット)も議長国として日本開催となる。そしてその年の十月には国際協力銀行(JBIC)の解体を受け、新生国際協力機構(JICA)が正式に発足する。
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