2015年は朝鮮半島の視点からは植民地支配からの解放70年、分断70年という区切りの年である。北朝鮮では、朝鮮労働党が創建されて70周年の年である。
北朝鮮ウォッチを続けていると、元日は「休日」ではなく「仕事」の日になってしまう。北朝鮮の最高指導者の「新年の辞」が発表されるからだ。北朝鮮の「新年の辞」は前年を総括し、その年の路線を提示するという意味では、北朝鮮ウォッチャーにとっては欠かせない文献である。毎年、これを読み解くことから新年が始まる。
かつては雑音だらけのラジオで「新年の辞」を聞いたが、今は、インターネットで北朝鮮住民と同じ時間帯に、最高指導者の演説する姿を見ながら「新年の辞」を聞くことができる。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン