民主党が攻勢をかけた「最初の百時間」では共和党からも“造反議員”が続出。しかしまだ民主党が有権者の信頼を得たわけではない。[ワシントン発]民主党が十二年ぶりに議会多数派に返り咲いた中間選挙から三カ月。ブッシュ大統領の支持率は過去最低水準の三〇%台前半まで落ち込み、米国政治の風向きはゆっくりと、だが確実に変わりつつある。イラク情勢の泥沼化や共和党議員の相次ぐ汚職疑惑、そして機能せずにきた議会に対する世論の怒りはいまだ強く、民主党はさらに攻勢を強める構えだ。 政界の変化をまず米国民に印象づけたのは、一月二十三日のブッシュ大統領の一般教書演説だった。共和党が議会を主導していた過去六年間、ブッシュの演説は歓迎ムードに包まれていたが、今回、議会を覆ったのは重苦しい空気だった。
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