オバマ、クリントン、マケインと、どの陣営にも、民主・共和両党の重鎮たちが集結。だが、外交や経済の政策にはかなりの違いが――。 米大統領候補選びの天王山、メガチューズデーが幕を閉じた。民主党はヒラリー・クリントンとバラク・オバマ両上院議員の一騎討ちがまだ当分続く一方、共和党はジョン・マケイン上院議員が同党大統領候補指名獲得をほぼ確実にした。 筆者は東京財団が行なったプロジェクトにおいて、久保文明・東京大学教授をサポートし、昨年十一月に両党の主要候補者八人の選挙対策本部メンバーと政策顧問の人名録を作成した。このうち共和党のトンプソン、ジュリアーニ、ロムニー、民主党のエドワーズの四人はすでにレースから脱落した。共和党のハッカビーはまだ戦線に踏み止まっているものの、大統領への道はきわめて険しい。大統領候補は事実上、マケインと民主党の二人の候補のいずれかに絞られたといえる。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン