次期大統領選挙への影響
今回の「裏金ゲート」は現在の政局だけでなく、2017年12月に予定されている次期大統領選挙にも影響を与えている。
次期大統領候補としては、野党の方が、イメージが固まりつつある。前回の大統領選挙で朴槿恵大統領に敗れた文在寅(ムン・ジェイン)氏が2月8日の最大野党・新政治民主連合の党大会で代表に選出された。文在寅氏は雪辱を期して既に動き始めている。
さらに、手堅い行政手腕を見せている朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が、ダークホースとして注目されている。文在寅氏は盧武鉉元大統領の盟友というイメージが強く、無党派層の支持獲得が課題だが、朴元淳市長は固い支持層がない代わりに党派色が薄く無党派層の支持が期待できる。
一時、人気を集めた安哲秀(アン・チョルス)議員もいるが、最近はかなり影響力を低下させている。
これに対して与党側は本命不在の状況だ。セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表、鄭夢準(チョン・モンジュン)議員、金文洙(キム・ムンス)元京畿道知事などの名前が出ているが抜き出た候補がいないのが実情だ。
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