主要製鉄所の増産投資が相次いでいるインドの鉄鋼産業が、2016年中にも年産1億トンを超え、日本や米国を抜いて世界第2位に躍り出る可能性が出てきた。
市場調査大手の米フロスト・アンド・サリバン(F&S)のレポートによると、インドの粗鋼生産能力は2015年度に1億1250万トンに達し、生産量も2016年末までに年産1億4000万トンに拡張される見通しだ。これが達成されると、インドは中国に次ぐ世界ナンバー2の鉄鋼大国となる。
世界鉄鋼協会(WSA)の統計によると、2014年暦年のインドの粗鋼生産量は約8650万トンで、韓国やロシア、ドイツなどを抑えて世界第4位。過去5年間で36%も増加した。3位の米国(同8820万トン)を抜き去るのは時間の問題とみられ、同1億1070万トンで第2位となった日本の背中がいよいよ見えてきた。
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