12月上旬からニューヨーク、ワシントンに10日間余り滞在し、2016年米国大統領予備選挙及び本選挙の展望について民主党系、共和党系の関係者や元米国政府関係者、シンクタンクの米国政治の専門家、コンサルタント、あるいは、大統領予備選挙を担当しているメディア関係者らとの意見交換を重ねて帰国の途に就いた。民主党の大統領候補指名獲得争いはヒラリー・クリントン前国務長官の優勢が揺らがないため、ほとんどの意見交換では圧倒的に多くの時間が共和党について費やされた。とりわけ、共和党を支持している関係者との意見交換では、共和党による8年ぶりのホワイトハウス奪還に関する楽観的見方はほとんどなされず、反対に、現在の共和党の混乱ぶりに対する困惑や懸念が相次いでしめされた。

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