饗宴外交の舞台裏 (214)

「出版社幹部」と2足の草鞋履く「駐日仏大使」夫人

執筆者:西川恵 2016年3月18日
タグ: フランス 日本
エリア: ヨーロッパ アジア

 ティエリー・ダナ駐日フランス大使の妻フロランス・ゴドフェルノさんは、フランスと日本を頻繁に行き来しながら、パリの出版社の仕事と大使夫人の役割を両立させている。ただでさえ多忙な出版社勤務。どうやってこなしているのか、インタビューに応じてくれた。

 夫人はパリの出版社「アルバン・ミシェル」社に勤務して24年。コミュニケーション・メディア部門の責任者として10人の部下を率いる。ダナ大使と事実婚関係にあり、パートナーとなって14年になる。

 ――これまでご主人と離れて暮らしたことはあるのですか。

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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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