クリントン候補は「ミシガン」「ペンシルベニア」での「猛追」をかわせるか

執筆者:足立正彦 2016年11月8日
エリア: 北米
歌姫ビヨンセのコンサートにも飛び入りして必死の巻き返しを図っているが……(C)AFP=時事

 

 共和、民主両党それぞれが7月にオハイオ州クリーブランドとペンシルベニア州フィラデルフィアで全国党大会を開催し、共和党は実業家兼テレビパーソナリティのドナルド・トランプ氏を、民主党は前国務長官のヒラリー・クリントン氏を大統領候補に擁立し、過去3カ月余り激しい本選挙キャンペーンが繰り広げられてきた。しかし、11月8日の大統領選挙投票日までわずか残り1日となり、いよいよ大詰めを迎えつつある。共和党全国党大会閉幕直後にトランプ候補が一時クリントン氏の支持を上回る局面があったものの、9月末から10月中旬まで合計3回行われた大統領候補討論会では、いずれもクリントン氏がトランプ氏に勝利したと一般有権者により判断され、本選挙キャンペーンは基本的に「クリントン優勢」のまま推移してきた。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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