昔、英国のアフリカ史研究の本流を学んだ吉國恒雄という研究者がいて、1999年に講談社現代新書から『グレートジンバブウェ』という本を出した(2006年に亡くなった吉國さんについてはフォーサイトでもいずれ書いてみたいと思っている)。この本の副題が「東南アフリカの歴史世界」というのだが、この副題にまず日本の研究者は驚いた。学界でも一般にも「東南アフリカ」という地域分けはなかったからだ。
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