中国が「香港故宮」で狙う「4つの意義」

執筆者:野嶋剛 2017年2月6日
エリア: アジア
北京の故宮博物院(C)EPA=時事

 

 香港に故宮ができるという。正式名称は「香港故宮文化博物館」。昨年12月に北京の故宮博物院と香港の政府が覚書を交わし、実現が、あれよ、あれよという間に決まってしまった。しかも、その覚書を交わしたのは、次の香港のトップである香港行政長官の最有力候補である林鄭月娥氏であった。

 当時彼女は政務長官で、いまはすでに辞職し、3月下旬に行われる行政長官選挙のために奔走している。故宮計画は、中国から林鄭月娥氏への「支持表明」とも「プレゼント」とも取れなくない。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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