「東芝・WH問題」が蒸し返すインド「原子力発電」の問題点

昨年11月には「日印原子力協定」に調印したばかりだが(C)時事

 

 東芝の米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)の再建問題で、同社による米連邦破産法第11条(チャプター・イレブン)の適用申請が現実味を帯びてきた。WHが経営破たんという事態になれば、同社がインドで進めている原子力発電所建設計画に影響を与えるのは必至。東芝は今日(14日)、1カ月前に延期していた決算会見を行う予定だったが、WHの内部統制問題を調査している監査法人の承認を得られなかったため再延期した。インドの原発開発計画が抱える未解決の問題点が再び注目される可能性が出てきた。

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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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