フランス大統領選「謎の男」マクロン(上)政治に近寄らなかった「エリート」

従来の政治家とは異質だが……(C)AFP=時事
1年前、フランス大統領選がこんな展開になると、誰が予想しただろうか。
エマニュエル・マクロンの政治運動「前進!」が発足したのは、昨年の4月6日だった。その頃、マクロンはまだオランド政権の経済相を務めており、大統領選への立候補も定かではなかった。大統領選は、現職のフランソワ・オランドと、右派の公認候補最有力と目されていた元首相のアラン・ジュペ、それに右翼「国民戦線」のマリーヌ・ルペンの3人を軸に進む、というのが常識的な予想だった。

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