トランプ政権「閣僚・重要ポスト人名録」 (14)

テリー・ブランスタッド駐中国大使

執筆者:足立正彦 2017年6月23日
エリア: 北米 アジア
 

24. テリー・ブランスタッド駐中国大使(70)

 トランプ大統領は2016年大統領選で勝利した直後の同年12月7日、ニューヨーク市内で開催された政治資金調達イベントで、中西部農業州であるアイオワ州の現職知事だったブランスタッド氏(共和党)を次期駐中国大使に指名し、同氏も受諾していた。

 この指名を受け、米議会上院本会議は5月22日、賛成82票、反対13票の賛成多数で正式に承認した。そして2日後の5月24日、アイオワ州知事の職を辞任した。

 州知事としての経験が非常に豊富である。1983年から1999年まで第39代アイオワ州知事を務め、その後、デモイン大学総長に就任。しかし、2010年に再度知事を目指し、2011年から2017年5月まで再び第42代アイオワ州知事を務めていた。知事として6期目を迎えていたが、今回、駐中国大使に承認され、すでに北京に着任している。知事の合計在任期間としては、米国の知事の中では最長となる20年以上を誇る。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top