国際人のための日本古代史
国際人のための日本古代史 (88)

「溢れる雨」のなか暗殺された蘇我氏「千年の恨み」

執筆者:関裕二 2017年7月7日
タグ: 日本
エリア: アジア
奈良県橿原市にある入鹿神社(筆者撮影)

 

 皇極4年6月12日に蘇我入鹿は飛鳥板蓋宮(あすかのいたぶきのみや)大極殿(だいごくでん)(奈良県高市郡明日香村)で暗殺された。西暦に直すと、645年7月10日のことで、梅雨末期に勃発した政変だった。事実『日本書紀』に、次の記事がある。

「この日雨が降り、宮の庭(入鹿暗殺現場)は溢れた水に浸かり、蘇我入鹿の遺骸に筵(むしろ)と蔀(しとみ、屏風)をかぶせた……」

 大悪人の無残な末路、といったところか。

カテゴリ: 社会 政治 カルチャー
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
関裕二 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『聖徳太子は蘇我入鹿である』(ワニ文庫)、『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』(以上、新潮文庫)、『伊勢神宮の暗号』(講談社)、『天皇名の暗号』(芸文社)、『「死の国」熊野と巡礼の道: 古代史謎解き紀行』 (新潮文庫)など多数。最新刊に『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』(新潮新書)、『古代日本人と朝鮮半島』(PHP文庫)、『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪: 古代史謎解き紀行』(新潮文庫)がある。
フォーサイトのお申し込み
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top