共和党主流派「ロムニー氏」はトランプ大統領の「牽制役」になるか

執筆者:足立正彦 2017年7月11日
エリア: 北米
大統領選直後にトランプ氏と食事をしたが、結局「さらし者」になった(左はプリーバス首席補佐官)(C)EPA=時事

 

 1年4カ月後の2018年11月、ドナルド・トランプ大統領は、最初の中間選挙を迎えることになる。20世紀以降に行われた中間選挙を振り返ると、与党が勝利できたのはフランクリン・ルーズベルト政権時の1934年とジョージ・W.ブッシュ政権時の2002年のみであり、大統領就任後初の中間選挙で与党が勝利を収めることがいかに困難か、歴史が示している。

 この中間選挙では、かつて共和党大統領候補としてホワイトハウスを目指したある有力政治家の上院議員選挙の出馬に注目が集まっている。その候補者とは、2012年の大統領選挙で現職のバラク・オバマ大統領(当時)に敗北を喫したミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事である。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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