サイバーウォー・クレムリン
(7)
軍人の「SNS規制」ロシア「デジタル経済ドクトリン」の眼目

ロシア版Facebookである「フ・コンタクチェ」では今も、2014年のロシア軍によるクリミア侵攻の動画を見ることができるが……(写真は「フ・コンタクチェ」より)
前回は、ロシア政府がグローバル・インターネットインフラの「ロシア化」を進めようとしていることを紹介した(2017年10月5日「インターネット『主権』に拘るロシアの『執念』」)。つまり、インターネットを支えるインフラを原則的にロシア国内に置き、国民の通信監視を強化したり、有事の際にグローバル・インターネットから遮断されても、自律的に機能を維持できるようにする、ということだ。もちろん、これは多大なコストを伴うものだが、ロシア政府は依然としてその実現を諦めていない。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン