
(C)AFP=時事
1910年11月、アメリカで中央銀行を設立する計画が極秘のうちに討議された。
ジェームズ・リカーズ『通貨戦争』(朝日新聞出版)は、これを「金融史上最も奇怪なエピソードの一つ」としている。
会議を召集したのはネルソン・オルドリッチ。会議に参加したのは6人。モルガン家やロックフェラー財閥など金融界から専門家が集った。
メンバーには、つぎのような通知が送られた。ニュージャージー州ホーボーケンの人気のない鉄道の待避線に、夜陰に紛れて集まるように。そこにプライベート列車が待っている。1人で来ること。新聞記者に絶対に気づかれるな。

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