マネーの魔術史
マネーの魔術史 (31)

ジキル島の秘密会議で描かれた連邦準備制度の青写真

執筆者:野口悠紀雄 2017年12月28日
エリア: 北米
(C)AFP=時事

 

 1910年11月、アメリカで中央銀行を設立する計画が極秘のうちに討議された。

 ジェームズ・リカーズ『通貨戦争』(朝日新聞出版)は、これを「金融史上最も奇怪なエピソードの一つ」としている。

 会議を召集したのはネルソン・オルドリッチ。会議に参加したのは6人。モルガン家やロックフェラー財閥など金融界から専門家が集った。

 メンバーには、つぎのような通知が送られた。ニュージャージー州ホーボーケンの人気のない鉄道の待避線に、夜陰に紛れて集まるように。そこにプライベート列車が待っている。1人で来ること。新聞記者に絶対に気づかれるな。

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執筆者プロフィール
野口悠紀雄 1940年東京生まれ。東京大学工学部卒業後、大蔵省入省。1972年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授などを経て、現在、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論。1992年に『バブルの経済学』(日本経済新聞社)で吉野作造賞。ミリオンセラーとなった『「超」整理法』(中公新書)ほか『戦後日本経済史』(新潮社)、『数字は武器になる』(同)、『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞社)、『マネーの魔術史』(新潮選書)、『AI時代の「超」発想法』(PHPビジネス新書)など著書多数。公式ホームページ『野口悠紀雄Online』【http://www.noguchi.co.jp
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