習近平「一強長期政権」の成立にひそむ「陥穽」

全人代で盟友・王岐山氏を副主席として復活させ、堅い握手を交わした。右下は李克強首相(C)時事

 

 2012年に1期目の政権を発足させ、この度2期目に入った習近平国家主席(64)は、「普通の指導者から強すぎる指導者」への道を急ぎ走り続けている。

 政権の座に就く前は、胡錦濤前国家主席が、重慶の大物政治家・薄煕来を「汚職摘発」で落としてくれた。そして就任時は胡錦濤氏が中央軍事委員会主席からも引退したことで、習氏にとって胡錦濤氏は恩人の筈だった。

 その胡錦濤氏の懐刀、令計画・中央弁公庁主任(当時)まで「汚職摘発」で無期懲役の刑に処した(2016年)のだから、習氏以外の他の指導者にとって快く思えないのは確かだろう。

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執筆者プロフィール
井尻秀憲 1951年、福岡県生まれ。東京外国語大学名誉教授。同大学中国語科卒業。同大学大学院を経て、カリフォルニア大学バークレー校政治学部大学院博士課程修了。政治学博士(Ph.D.)。神戸市外国語大学助教授、外務省在北京大使館専門調査員、筑波大学助教授、東京外国語大学教授、同大学大学院教授などを歴任。著書に『アメリカ人の中国観』 (文春新書)、『李登輝の実践哲学―五十時間の対話』(ミネルヴァ書房)、『迫りくる米中衝突の真実』(PHP研究所)、『中国・韓国・北朝鮮でこれから起こる本当のこと』 (扶桑社BOOKS)、『アジアの命運を握る日本』(海竜社)などがある。
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