習近平「一強長期政権」の成立にひそむ「陥穽」
2012年に1期目の政権を発足させ、この度2期目に入った習近平国家主席(64)は、「普通の指導者から強すぎる指導者」への道を急ぎ走り続けている。
政権の座に就く前は、胡錦濤前国家主席が、重慶の大物政治家・薄煕来を「汚職摘発」で落としてくれた。そして就任時は胡錦濤氏が中央軍事委員会主席からも引退したことで、習氏にとって胡錦濤氏は恩人の筈だった。
その胡錦濤氏の懐刀、令計画・中央弁公庁主任(当時)まで「汚職摘発」で無期懲役の刑に処した(2016年)のだから、習氏以外の他の指導者にとって快く思えないのは確かだろう。
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