「韓国芸術団」を受け入れた金正恩の「真意」

執筆者:西岡省二 2018年4月12日
エリア: アジア
4月3日、平壌・柳京鄭周永体育館で開催された韓国芸術団の公演。チョー・ヨンピル、ソヒョン、K-POPグループ「レッドベルベット」の姿も見える。バックには「われわれは1つ」の文字が (C)AFP=時事

 

 韓流に触れた少年たちを処罰している北朝鮮が、発禁であるはずのその「南朝鮮」の音楽を持ち込んだ。首都・平壌で4月1日、3日の両日開かれた韓国芸術団の公演では、朝鮮民族の情緒あふれる楽曲にまぎれてK-POPミュージックが“お披露目”され、最高指導者もそれを楽しんだ。北朝鮮はなぜ「非社会主義的」「資本主義遊び人風」の旋律を住民たちに聴かせたのか。

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執筆者プロフィール
西岡省二(にしおかしょうじ) 毎日新聞外信部副部長。1965年3月、大阪市生れ。九州大学工学部卒。91年4月、毎日新聞入社。高知支局、大阪社会部、北京特派員、政治部、中国総局長などを経て、2017年4月から現職。大阪社会部時代には府警捜査4課(暴力団対策)を担当、90年代後半から北朝鮮情勢の取材に関わる。著書に『「音楽狂」の国 将軍様とそのミュージシャンたち』(小学館)=小学館ノンフィクション大賞最終候補作=がある。
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