「北朝鮮レストラン」の実相(上)女性30人の共同生活

執筆者:西岡省二 2016年5月26日
エリア: アジア
北朝鮮との国境、中国遼寧省丹東(タントン)市にある北朝鮮レストラン(C)EPA=時事

 

“平壌娘”のおもてなしを売りにした北朝鮮流の外貨稼ぎスポット「北朝鮮レストラン」が今、正念場を迎えている。その数が最も多い中国では、反腐敗闘争の余波を受けて利用客が激減していたところに、核実験・ミサイル発射に伴う国際社会の制裁が直撃。北京中心部にあった店舗の4分の1が営業をやめ、5月23日にはまたもや従業員女性の集団脱出が発覚した。岐路に立つ“美女頼みのお手軽ビジネス”。一方で、生き残りを模索する動きもある。北京のある北朝鮮レストランの現状に迫った。

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執筆者プロフィール
西岡省二(にしおかしょうじ) 毎日新聞外信部副部長。1965年3月、大阪市生れ。九州大学工学部卒。91年4月、毎日新聞入社。高知支局、大阪社会部、北京特派員、政治部、中国総局長などを経て、2017年4月から現職。大阪社会部時代には府警捜査4課(暴力団対策)を担当、90年代後半から北朝鮮情勢の取材に関わる。著書に『「音楽狂」の国 将軍様とそのミュージシャンたち』(小学館)=小学館ノンフィクション大賞最終候補作=がある。
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