マレーシア「ナジブ前首相」汚職事件の根源は「マレー系優遇政策」

執筆者:野嶋剛 2018年7月9日
カテゴリ: 国際 政治
裁判所でもみくちゃにされるナジブ前首相(C)EPA=時事

 

 マレーシア政治の辞書に「変化」という言葉はない、はずだった。何しろ、1957年に英国から独立して以来、最大与党「統一マレー国民組織」(UMNO)を中心とする与党連合による超安定的政治が半世紀以上にわたって続いていたからだ。

 ところが、この数カ月、そうした常識を覆すことばかり起きている。マレーシアに前例のない大変化が訪れようとしているのだろうか。

4000万円の高級バッグが……

 今年5月の総選挙で大敗を喫したナジブ・ラザク前首相が7月3日、汚職の疑いで逮捕された。政権転落からたった2ヶ月。予想を超える急展開である。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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