
首脳会談後、共同記者会見に臨むトランプ(左)、プーチン(右)両大統領。だが共同声明はなかった (C)AFP=時事
7月16日にヘルシンキで行われた米露首脳会談について、ロシアでは、「好ましい未来への最初の1歩が踏み出された」(『ロシア新聞』)、「米露関係を改善する現実的なチャンスが訪れた」(アンドレイ・クリモフ露上院外交委員会副委員長)などと評価する声が多いが、何らの合意もなかったことは、ロシアにとって不本意だろう。ドナルド・トランプ米大統領の対露融和発言は、民主、共和両党から集中砲火を浴び、米議会の反露感情の強さを見せつけた。トランプ大統領と会談を重ねても、制裁緩和にはつながらない。

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