歴史を巻き戻す「国連トランプ演説」

執筆者:鈴木一人 2018年9月28日
国連総会で演説するトランプ大統領。会場から失笑が漏れたことだけがクローズアップされるが……(C)AFP=時事

 

 国連のハイレベルウィークが始まった。通例ならば、国連総会の各国首脳による演説はブラジルがトップバッターを務め(第1回国連総会のときからの慣習)、ホスト国であるアメリカが2番手を務めるというのが習わしとなっている。しかし、今年はドナルド・トランプ米大統領が自分の演説の番になっても会場に現れず、30分ほど遅刻し、さらには記者団の質問にも答えるという悠長な対応をしていたため、3番目に演説するはずのエクアドルを急遽繰り上げ(しかもレニン・モレノ大統領は過去に暴漢に襲われたため足が悪く車椅子を使っており、演壇に登るためのスロープを用意する必要があった)、アメリカが3番目に演説するという異例の事態となった。

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執筆者プロフィール
鈴木一人 すずき・かずと 北海道大学大学院法学研究科教授。1970年生まれ。1995年立命館大学修士課程修了、2000年英国サセックス大学院博士課程修了。筑波大学助教授を経て、2008年より現職。2013年12月から2015年7月まで国連安保理イラン制裁専門家パネルメンバーとして勤務。著書にPolicy Logics and Institutions of European Space Collaboration (Ashgate)、『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2012年サントリー学芸賞)、『EUの規制力』(日本経済評論社、共編)、『技術・環境・エネルギーの連動リスク』(岩波書店、編者)などがある。
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