風の向こう側 (32)

タイガー「復活優勝」で蘇った「カプルス」の素敵な財産

執筆者:舩越園子 2018年10月11日
タグ: 日本
エリア: 北米
2010年のマスターズ、初日66で首位に立った際の「ブンブン丸」(C)AFP=時事

 

 今、米ゴルフ界で「復活優勝」と言ったら、それは9月のプレーオフ・シリーズ最終戦「ツアー選手権」で5年ぶりの勝利を挙げたタイガー・ウッズ(42)のあの見事な復活優勝のことを指す。

 だが、いつの時代にも、印象的な復活優勝というものは、いくつか見られた。その中で、私が一番心を動かされた復活優勝は、フレッド・カプルス(59)が2003年に「シェル・ヒューストン・オープン」で挙げた5年ぶりの勝利だった。

カテゴリ: スポーツ
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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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