仏「黄色いベスト運動」考(上)どこから来たのか

執筆者:国末憲人 2018年12月26日
エリア: ヨーロッパ
12月1日の「黄色いベスト運動」デモを報じた『ル・モンド』。凱旋門の壁に「黄色いベストは勝利する」との落書きが (『ル・モンド』HP より)
 

 燃料費の高騰と燃料税引き上げに対する抗議に端を発したフランスの「黄色いベスト運動」は、11月半ば以降1カ月にわたってこの国を揺るがせて、やや下火になってきた。この間、エマニュエル・マクロン政権が被った痛手は大きい。燃料税引き上げ凍結など譲歩を強いられ、国内の改革の見通しが立たなくなっただけではない。国際的な信用を大きく失い、欧州連合(EU)内での牽引力発揮も期待できなくなった。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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