
「王女擁立」の発表に激震が走った(C)EPA=時事
タイは「なんでもあり」と形容されるが、2月8日にマハ・ワチュラロンコン国王の実姉に当たるウボンラット王女がタクシン系の「国家維持党」の要請を受け、同党が推薦する唯一の首相候補に名乗りをあげたニュースには、さすがに驚かざるを得なかった。
タイでは、各政党が首相候補を掲げて総選挙に臨む。それというのも、現行憲法では下院議員でなくとも首相に就任できると規定されているからだ。つまり熾烈な選挙戦を戦わずとも“落下傘”のように国会に降り立つことが可能なのである。

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