ブレグジット考(中) 移民問題とアイデンティティー
前回に続き、西イングランド大学(UWE)准教授の社会学者グラハム・テイラーの著書『ブレグジット理解のために』(2017年、未邦訳)の分類に沿って、英国が欧州連合(EU)離脱に行き着く道のりをしばらく検証したい。同書は、欧州統合にからむ英国の戦後史を、1.ポスト帝国の危機、2.英国経済の金融化と脱工業化、3.アイデンティティー・クライシス、4.政党政治の揺らぎ、の4段階に分類している。
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