「サウジ原子炉稼働」が呼ぶ「中東核拡散」という不吉な図絵
地政学と悪性のポピュリズムが相乗効果を起こし、世界の退廃をもたらしている。ユーラシアの強権国家が筋力をひけらかし、海洋の自由主義陣営は撤退し、リベラル国際秩序は磁力を失った。
世界の退廃が表れるのが、国際枠組みのほころびだ。貿易協定や環境協定の反故に続き、安定の要である核兵器の縮減合意にも退廃は及んできた。中距離核戦力(INF)全廃条約が消滅し、疑心暗鬼の米ロが核軍拡の道を歩み始めている。
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