インテリジェンス・ナウ

アサンジ容疑者のパソコンめぐり争奪戦:公開を抑えられたロシア文書に何が

英警察に逮捕された後、ロンドンの治安裁判所に入るアサンジ容疑者 (C)EPA=時事

 

 ロンドン警視庁に身柄を拘束されたウィキリークス創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者(47)。今後、彼の身柄はどうなるか。それに加えて、ウィキリークスがなお保持する大量の情報と情報源のリスト、米国の「ロシア疑惑」に絡む関係証拠をめぐって、関係各国インテリジェンス機関の「暗闘」が激しくなりそうだ。

 アサンジ容疑者はこれまでロシア関係文書の公開を抑制してきたと伝えられており、これら文書をめぐって、ロシア対米英情報機関の争奪戦が起きる恐れもある。

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執筆者プロフィール
春名幹男(はるなみきお) 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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