「失敗首相」テリーザ・メイの「罪と罰」

執筆者:国末憲人 2019年5月27日
エリア: ヨーロッパ
本人は、やはり悔しかろうが(C)AFP=時事

 

 英国首相のテリーザ・メイが、とうとう辞意を表明した。やめる、やめると言われて数カ月。サンドバッグ状態に陥りながらへこたれず、EU(欧州連合)からの離脱協定案を議会で3回否決されながら4度目の提案を目指したものの、その日は来なかった。辞任は6月7日で、その後に首相を担う保守党党首選が始まる。

 5月24日、首相官邸前であった辞意表明の演説を、彼女はこう結んだ。

「私は悪感情を抱かず、むしろ我が愛する国家に仕える機会を与えられたことへの、大いなる永遠の感謝の念とともに、間もなくこの職を去ります」

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員を経て、現在はGLOBE編集長、青山学院大学仏文科非常勤講師。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など。
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