タイ「民主制度」を支えた最後の砦「プレム元首相」

執筆者:樋泉克夫 2019年5月30日
1つの時代が終わった(C)EPA=時事

 

 5月26日午前9時過ぎ、タイ国民から敬愛の念を込めて「パパ・プレム」と呼ばれていたプレム・ティンスラーノン陸軍大将(1920年8月26日生まれ、享年98)がバンコクの病院で亡くなった。前日まで親しい軍人の訪問を受け、日常事務作業をすませ床に就いたとのこと。1世紀近い栄光に満ちた生涯が静かに閉じたようだ。

 その死が伝えられるや、マハー・ワチュラロンコン国王は納棺儀式にシリントーン王妹を遣わし、政府は5月27日から1週間は半旗を掲げ、6月17日までの21日間は喪服、あるいは喪服に準じた服装で哀悼の意を表すよう全国民に呼びかけた(但し、6月3日の王妃誕生日を除く)。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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