「天安門事件」から30年で思いを致すべき「タイ5月事件」
毎年、この時期になると天安門事件に関する報道や見解が、内外のメディアに溢れる。今年はちょうど事件発生から30年の節目の年である。加えて貿易戦争に端を発した米中両国の緊張状態がエスカレートしているだけに、注目度は例年にも増して高い。
もちろん、その大部分は民主化運動を戦車で圧殺した鄧小平を頂点とする当時の共産党指導部に対する糾弾であり、当時の対応が正しかったと一貫して唱え続ける歴代政権の姿勢への抗議であり、言論統制を一層強める習近平政権に対する批判でもある。
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