「天安門事件」から30年で思いを致すべき「タイ5月事件」

執筆者:樋泉克夫 2019年6月13日
バンコクが非常事態に陥った「5月事件」(C)AFP=時事

 

 毎年、この時期になると天安門事件に関する報道や見解が、内外のメディアに溢れる。今年はちょうど事件発生から30年の節目の年である。加えて貿易戦争に端を発した米中両国の緊張状態がエスカレートしているだけに、注目度は例年にも増して高い。

 もちろん、その大部分は民主化運動を戦車で圧殺した鄧小平を頂点とする当時の共産党指導部に対する糾弾であり、当時の対応が正しかったと一貫して唱え続ける歴代政権の姿勢への抗議であり、言論統制を一層強める習近平政権に対する批判でもある。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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