「EU委員長」決定で見えた「メルケル敗北」と「マクロン勝利」

執筆者:熊谷徹 2019年7月22日
エリア: ヨーロッパ
次期、欧州委員会委員長に指名されたドイツ国防大臣フォン・デア・ライエン(左)と欧州理事会議長のドナルド・トゥスク。難題山積で難しい舵取りを強いられそうだ (C)AFP=時事

 

 7月16日、ドイツのウルズラ・フォン・デア・ライエン国防大臣が、欧州議会によって次期EU(欧州連合)欧州委員会委員長として承認された。欧州議会選挙では候補になっていなかったダークホースが欧州理事会(European Council)によって突如候補として指名され、委員長の座を射止めたことは、アンゲラ・メルケルの弱体化、エマニュエル・マクロンの影響力の増大など、ブレグジットに伴うEU内部の力関係の変化を象徴する出来事だ。

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執筆者プロフィール
熊谷徹 1959(昭和34)年東京都生まれ。ドイツ在住ジャーナリスト。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン特派員を経て1990年、フリーに。以来ドイツから欧州の政治、経済、安全保障問題を中心に取材を行う。『5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人』(SB新書)、『イスラエルがすごい マネーを呼ぶイノベーション大国』(新潮新書)、『ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が「豊か」なのか』(青春出版社)など著書多数。
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