先鋭化する「香港デモ」市民はどう見ているか

執筆者:野嶋剛 2019年8月20日
タグ: 中国 香港
エリア: アジア
彼らはどんな思いで街頭に立っているのか(C)EPA=時事
 

 長期化している香港の逃亡犯条例改正に対する反対運動。8月18日には、主催者発表で170万人というデモが再び行われ、中国からの武力介入に関する情報が流れるなかで、改めて、香港人の強い抵抗の意思を示すものとなった。

 一方で最近、香港国際空港が数万人の抗議者によって占拠され、世界で最も忙しい空港の1つと言われる同空港の機能が麻痺し、全便欠航という異常事態に発展した。

 これまでの香港の反対運動は、市民生活への影響が生じるのはできるだけ避けようという意図が見えていたが、今回は香港市民だけでなく香港を訪れる観光客やビジネス客にも大きな影響を与える結果となった。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
野嶋剛(のじまつよし) 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)、『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『香港とは何か』(ちくま新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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