トルコ「シリア侵攻」エルドアン大統領の「トラウマ」と「打算」

執筆者:間寧 2019年10月17日
エリア: 中東
国際社会で孤立を深めるエルドアン大統領(C) AFP=時事

 

 トルコ軍は2019年10月9日、北シリアに越境攻撃を開始した。標的は、これまでシリアにおいて米軍の対イスラム国(IS)掃討作戦で地上部隊の役割を果たしてきた「クルド民主統一党(PYD)」である。

 侵攻は、米国のドナルド・トランプ大統領とトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領が10月6日に電話会談を行った後、トランプ大統領が北シリアからの米軍撤退を決定して実現可能となった。

 しかし、いざトルコが侵攻すると、トランプ大統領は“トルコが一線を越えれば大規模な経済制裁を課す”と宣言。欧米諸国ばかりか中東の大部分の諸国も、一斉にトルコを非難した。国際社会を敵に回す侵攻にトルコはなぜ踏み切ったのか。

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執筆者プロフィール
間寧 はざま・やすし JETROアジア経済研究所地域研究センター中東研究グループ長。博士(政治学)。最近の著書に『トルコ シリーズ・中東政治研究の最前線1』(編著、ミネルヴァ書房、2019年)、『後退する民主主義・強化される権威主義――最良の政治制度とは何か』(第四章「外圧の消滅と内圧への反発:トルコにおける民主主義の後退」、ミネルヴァ書房、2018年)、"Economic and corruption voting in a predominant party system: The case of Turkey,"(Acta Politica, 53(1), January 2018)
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