「ブレグジット」後EUでのドイツの役割

『ドイツ・パワーの逆説 〈地経学〉時代の欧州統合』(一藝社)

 

 英国が欧州連合(EU)を離脱した後、欧州はいったい、どんな姿を見せることになるのだろうか。意外に早く平穏を取り戻し、ドイツとフランスが協調する形で、英国抜きの欧州統合に向けた歩みを早めることになるのか。それとも、英国、ドイツ、フランスの3大国のバランスが崩れ、欧州統合の進展の速度を落としたり、英国に続くEUからの離脱国を出したりすることになるのだろうか――。

 欧州の今後を考える上で、フランスとともに、欧州一の政治・経済大国であるドイツの動向がカギを握るのは間違いない。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
中村登志哉(なかむらとしや)
名古屋大学大学院情報学研究科教授、附属グローバルメディア研究センター長。1960年生まれ。メルボルン大学(豪州)政治学研究科博士課程修了、Ph.D.(政治学)。共同通信社外信部記者・ウィーン支局長、長崎県立大学教授を経て、2010年より名古屋大学教授。著書に『ドイツの安全保障政策―平和主義と武力行使』(一藝社)、編著に『戦後70年を越えて―ドイツの選択・日本の関与』(一藝社)、共著に『Power Transition an International Order in Asia: Issues and Challenges』(Routledge, 2013)『Strukturen globaler Akteure: Eine Analyse ausgewählter Staaten, Regionen und der EU』(Nomos Verlag, 2010)、訳書に『ドイツ・パワーの逆説』(ハンス・クンドナニ著、一藝社、2019)『ドイツ統一過程の研究』(ゲルトヨアヒム・グレースナー著、青木書店、1993)などがある。

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