「平和構築」最前線を考える
「平和構築」最前線を考える (14)

対テロ戦争最前線:「マリ」で見た惨状

執筆者:篠田英朗 2020年1月27日
エリア: 北米 アフリカ
マリ・キダル近郊で、仕掛け爆弾で破壊された国連の車両=2016年7月 (C)AFP=時事

 

 1月の出張で、西アフリカの小国マリの首都バマコにある「MINUSMA」(国際連合マリ多元統合安定化ミッション)本部を訪問し、複数部署で聞き取り調査を行った。マリのMINUSMAは、殉職者数で世界一の国連PKO(平和維持活動)であり、つまり最も危険な国連ミッションである。1万5000人(軍事・警察要員で1万3000人)以上の要員を擁するMINUSMAは、バマコの郊外に宿営地のような巨大な本部施設を設置し、厳重警備体制を敷いている。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
篠田英朗 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院政治学研究科修士課程、ロンドン大学(LSE)国際関係学部博士課程修了。国際関係学博士(Ph.D.)。国際政治学、平和構築論が専門。学生時代より難民救援活動に従事し、クルド難民(イラン)、ソマリア難民(ジブチ)への緊急援助のための短期ボランティアとして派遣された経験を持つ。日本政府から派遣されて、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)で投票所責任者として勤務。ロンドン大学およびキール大学非常勤講師、広島大学平和科学研究センター助手、助教授、准教授を経て、2013年から現職。2007年より外務省委託「平和構築人材育成事業」/「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」を、実施団体責任者として指揮。著書に『平和構築と法の支配』(創文社、大佛次郎論壇賞受賞)、『「国家主権」という思想』(勁草書房、サントリー学芸賞受賞)、『集団的自衛権の思想史―憲法九条と日米安保』(風行社、読売・吉野作造賞受賞)、『平和構築入門』、『ほんとうの憲法』(いずれもちくま新書)、『憲法学の病』(新潮新書)など多数。
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