蔡英文「新南向政策」で台湾銀行界「ASEAN」続々進出の「狙い」

執筆者:樋泉克夫 2020年5月18日
タグ: 台湾
エリア: アジア
2期目に突入した蔡政権は如何なる「両岸関係」を築くのか(C)時事

 

 5月20日、台湾の蔡英文政権は2期目に突入する。

 米中関係は相変わらず不安定なままだ。新型コロナウイルスを巡って反中気運が高まっていると伝えられるワシントンだが、半年後には大統領選挙を控えている。それだけにドナルド・トランプ大統領以下政権中枢が“威勢のいい発言”を繰り返そうとも、やはり当分は現状維持が関の山ではないか。ここまで先鋭化した米中対立が、短期間に好転する可能性も極めて低いだろう。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
樋泉克夫(ひいずみかつお) 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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