ドイツに根強く残る「人種差別」日本も「差別禁止法」制定を

執筆者:熊谷徹 2020年6月18日
タグ: ドイツ
エリア: ヨーロッパ
「ジョージ・フロイド殺害事件」に端を発した人種差別に対する抗議は、6月6日、ドイツ・ミュンヘンでも行われた (C)AFP=時事

 

 米国での「ジョージ・フロイド殺害事件」をきっかけに、人種差別に対する抗議運動はドイツにも広がった。

 6月6日にはミュンヘンで約2万5000人の市民がケーニヒスプラッツという広場に集結し、8分46秒にわたり膝を地面に付けて、警察官の暴力に対する怒りを表現した。8分46秒というのは、ミネアポリスの路上でフロイド氏が呼吸困難に陥り意識を失ってもなお、白人警察官に膝で首を押さえつけられていた時間である。

カテゴリ: 社会
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執筆者プロフィール
熊谷徹(くまがいとおる) 1959(昭和34)年東京都生まれ。ドイツ在住。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン特派員を経て1990年、フリーに。以来ドイツから欧州の政治、経済、安全保障問題を中心に取材を行う。『イスラエルがすごい マネーを呼ぶイノベーション大国』(新潮新書)、『ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が「豊か」なのか』(青春出版社)など著書多数。近著に『欧州分裂クライシス ポピュリズム革命はどこへ向かうか 』(NHK出版新書)、『パンデミックが露わにした「国のかたち」 欧州コロナ150日間の攻防』 (NHK出版新書)、『ドイツ人はなぜ、毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか 』(SB新書)がある。
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